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【実体験】塾講師6年目でも失敗!教育実習で失敗しない"5つの心がけ"。授業実習でうまくいくポイントも公開!


生徒と仲良くなれるのか、研究授業うまくいくのか、教員や他の実習生ともうまくできるのか、など様々な悩みや不安があるでしょう。

 

僕もそんなことを思う1人の実習生でした。

ですが、安心してください。最初からうまくできる人なんていません

 

僕も塾講師を6年目だったこともあり、ある程度教育については慣れている方だと思っていました。しかし、やはり学校と塾とではやり方や方針も違うため、生徒や授業で慣れるために、だいぶ時間を費やしてしました。

 

そして、こんな僕でも教育実習の成績は一番良い"秀"だったので問題ないです!

 

そんな塾講師6年目でも失敗した教育実習ですが、もしこれから教育実習にいく人で心配だとか、不安だとかそういった方向けに

今回は、教育実習へ行く人へアドバイスする教育実習で失敗しないための"5つの心がけ"を紹介します。

 

 

[作成者:ます]
文系から情報科教員(来年勤務)

塾講師6年目 / 2022年度 第1志望校合格率 "84.2%"達成!!
教員免許取得中 / 科目等履修生
文系で大学の情報学部に入学 / ITパスポート・基本技術者試験に合格!

 

今回の内容を読む前に、有益な情報が3つございます!

ここだけはおさえたい!!

教育実習で経験した失敗談をもとに記事作成
今後、教育実習に向かう人は必見!
母校へ実習するのと卒業生として向かうのは全然違う

 

目次
  1. すべてが新鮮な教育実習
    • 実習生を"卒業生"としては見てくれない
    • 転換点にあった実習先
    • 高校情報の実習生は"自分1人"
  2. 教育実習で失敗しない"5つの心がけ"
    • 1. 現職の教員でも生徒の心を掴むのは難しい
    • 2. 教員のコメントを鵜呑みにするな!
      • 授業物(授業内容)
      • 指導案
    • 3. "教育実習生"という特権をいかす
    • 4. とにかく声をかけよう
    • 5. 授業の上手くいくポイントは"クラスの性格に合わせる"
  3. 最後に

 

すべてが新鮮な教育実習

実習生を"卒業生"としては見てくれない

僕は、2023年6月に母校で2週間ほど(高校の教員免許のみを取得する場合)実習を行いました。

実習先は母校ですが、卒業生として挨拶回りでいくときと実習生で行くときでは全く雰囲気は異なりました。

 

やはり、生徒も教員も実習生のことを"いち教員"として接するので、卒業生として学校に向かう意識は次第になくなっていきました

 

特に生徒から「先生!」とか「〇〇先生」とか呼ばれるのは、塾以外では新鮮だったので、戸惑いはありました。また、実習当日では指導教員と同じような動きをしたので、そうした意識もだいぶ変わりました。

 

転換点にあった実習先

学校の方針として転換点にある最中に実習にきたので、新しいものを常に取り入れ、生徒に刺激を与えるアグレッシブに環境作りを行っていました。

 

ですので、今までの「のびのび自主性を育てよう」という雰囲気がまるでありませんでした。

 

そういうのもあってか、僕の担当していた指導教員は常に会議やらなんやらで忙しく、授業前後の時間などのスキマ時間でしか話す機会がありませんでした。

 

高校情報の実習生は"自分1人"

2023年度の実習生は、例年に比べてかなり多く、それになり切磋琢磨できる環境ではありました。

しかし、高校情報の実習生が他にいないという状況だったので、自分のしていることが合っている、間違っているの判別がしずらかったのも事実です。

 

頼れる人が己のみというなかなかハードモードからスタートしました。

 

そして、実習先が母校ということもありましたが、いるのは誰も面識がない後輩のみで、立場が先輩だったこともあり、後輩に頼るのも最初はなかなか無理な話でした。

 

教育実習で失敗しない"5つの心がけ"

1. 現職の教員でも生徒の心を掴むのは難しい

教員の仕事は、主に「授業」と「学級(クラス・学年)運営」に分けることができます。

しかし現実的に、両方ともできる教員というのは少ないです。

僕を担当していた指導教員(教員歴:5年)は、授業内容の質はかなり高かったです。いつも生徒に刺激を与えられるかという視点に立っているため、実習生の僕でも興味深いものはありました。

一方で、学級運営に関しては、そこまで上手く回しきれているわけではなく、担当クラスを見ると提出物も他のクラスより出ていなく、クラスの様子を見ている感じだと、あまりマネジメントやリーダーシップを発揮できているわけではありませんでした。

 

ですので、教員でも難しいことなのに、実習生が授業や学級運営がいきなり上手くできるわけないので、完璧で行こうなんて思うともっと病んでしまいます。

 

一方で、実習生の方が生徒と仲良くなれるチャンスはあるのです。

やはり生徒の年齢的にも実習生と近いため、波長が合う傾向にあります。一方で僕もその部類なのですが、指導教員が多忙なため、それについていくことで必死でした。

その結果、なかなかクラスの子たちと仲良くする機会がとれず、実習が終わったあとでもそのことは悔やまれます。

 

なので、実習1週目は仲良くなれるチャンスをつくれるかどうかでかなり変わっていくと思います。それで言うと、生徒の名前を呼んであげるのはかなり効果的でした。

名前を認知してくれていることがすごく嬉しい様子でした。これは他の実習生でも聞いたのですが、小学生、中学生、高校生どの学年でも好感を持ってくれるみたいです!

 

2. 教員のコメントを鵜呑みにするな!

研究授業(授業実習の中でも、特に大学の成績に影響する授業)の話です。

研究授業では、2つのものを準備する必要がありました。

1つ目は「当日に使用する授業物」で、2つ目は「指導案の作成」です。

指導案は主に研究授業にあたって指導教員以外の参観もあるので、その人たち用に作成をします。丁寧につくったので時間はかかりましたが、とにかく後悔のないように取り組みました。

 

そして、研究授業当日。

参観できてくださった教員の方は、なんと"11名"!!

校長や研究授業で授業をするクラスの担任も来ていたので、かなり緊張しました。のちのち聞いた話なのですが、2023年度の実習生の中で、参観者数が最多でした!

 

無事研究授業が終了!

しかし、在籍している学校では、研究授業に来てくださった教員からのフィードバックをメモする必要がありましたので、僕の指導教員、そして参観した教員へと向かいました。

 

ここで困ったことが2つありました。

授業物(授業内容)と指導案に分けて説明します。

授業物(授業内容)

指導教員から最初にフィードバックをもらい、授業全体的に良かったと評価をもらうことができました。あとは最初の興味付けをもう少し頑張ればいいねという感じで終わりました。

他にも情報の教員の方が参観していたのでフィードバックをもらいにいきました。

そしたら、最初の興味付けは良かったけど、授業の内容を少し変える必要があるかもねと言われ、一瞬思考が停止しました。

 

「え?どっち??」

 

また、非常勤の情報の教員の方にも尋ねたら、「最初であんな授業できるのすごいよ」と評価されました。

一見すると嬉しいですよね。ですが、僕は表では「嬉しいです」と言いながら、内面では何が正解か訳がわからなくなりました。

 

指導案

教育実習中では、授業を行う前に「指導案」というものを書き、指導教員にチェックしてもらう必要があります。実際に、指導案の作成は、実習にいく前に必須の単位になるので、単位がもらえないと実習にはいけません。

そんな指導案についても困ったことがありました。

 

フィードバックの話の続きです。

ほとんどの教員からは、授業について話を受ける一方で、ある1人の教員から「指導案がよく分からない」と言われました。

内容としては、指導案は授業の予告でもあるから、ここのイメージが掴めないと来てくれないと思うよと詰められました。

 

この教員の方は、4年間僕の担任でもあったため、結構踏み込んだ話をされました。

話を最後まで聞いていると、指導案限らず、紙で伝える場面は学校でたくさんあるわけだから、それはしっかりと頑張ろうという主旨。

 

フィードバック後、かなり時間をかけて指導案を作成していたので、自分の中でもズシンとくるものがあり、かなり落ち込みました。

それを気にし過ぎたせいか、次の教員のフィードバックをもらう際に、「自分の指導案どうでしたか?」と自分から聞いてしまいました。

 

その教員は、僕が高1の時に、化学基礎を指導してくださった教員で比較的若い先生でした。

その先生は僕の食い気味の質問に動揺し、「なんかあったの?」と聞かれたので、指導案のダメ出しをくらったと相談しました。

 

そうしたら

「あの先生って、教頭だよね。」

「あの人って授業をそんなしてない訳だし、間に受けなくていいよ」

「指導案なんて、本来生徒とかには見えないものだし。だったら、授業内容をしっかりやらなきゃ。生徒には伝わらないよ、」

と自分に色々と諭してくれるように励ましてくれました。

 

僕はこの言葉を聞いたとき、本当に色々と救われました。

ただ、その一方で「どっちが正しいんだ??」と悩みました。

 

この2つで言いたいことは

あくまでも教員のコメントは1人の人間としての意見であり、それがすべてではないということです。

怒られることもありますが、それはその先生のポジショントークに過ぎないかもしれません。こんな感じに思っておくのが一番です!

 

3. "教育実習生"という特権をいかす

実習生は学校でお世話になる側ですが、学校にとって実習生はどんどん頼ってほしいという思いが教員の方々がたくさんいました

 

現状、教員は校務(学校内の業務)で手一杯という話をよく聞いていたので、相談をするのも悩む場面もたくさんあると思います。

 

しかしながら、実習生は教員として見られてはいますが、身分は学生なので、分からないことや自分で解決できないことは教員に任せましょう

 

僕も学級運営を任されたとき、生徒指導が上手くいかないことがあり、これ以上自分の力じゃムリだと思った時がありました。そうしたなか、指導教員が察してくれたのかフォローするかたちで対応をしてくださいました。

 

その後に、「困ったことがあったら、自分に投げてほしい」と言われ、また救われる思いをしました。

 

研究授業のフィードバックを参観してくださった教員からもらう際に、実習生をどう思うか年齢問わず何人かに尋ねたことがあります。

 

やはり口を揃えて、「教員と同等だけど、学びにきてくれてる学生」という認識だからこそ、相談とか普通に話に来てくれたら助けたいと言ってくださいました。

 

また、「教員という職を目指してくれてありがとう」と感謝を伝えてくれた教員もいたので、気にせず相談に乗るべきだです!

 

また実習生が教員の方に話すというのは、関係を築くことにもなります。

 

ですので、実習当日に助けになることももちろんですが、実習後でも何かの縁で、また頼る・頼られる関係であれば、より一層、教職というのは楽しくなるでしょう。

 

4. とにかく声をかけよう

「声をかける」というのは、かなり重要だと思っています。

どういう意味で声をかけるのかというと、とにかく居場所を作る、そして話してストレスを発散させることです。

 

例を挙げるとすると主に5つだと思っています。

 

声をかける対象

・教員(指導教員以外)

・生徒(担当クラス)

・生徒(部活)

・実習生(実習科目が同じ人)

・実習生(実習科目以外の人)

 

2週間の実習を通して、痛感したことなのですが、実習開始が朝早く、業務が終わらないと終わりも遅く帰宅というのがありました。

 

ですので、生活リズムが崩れたときは、ストレスがかなり溜まりました。また実習中に上手くいかないことや業務が残っていたりすると、さらに上乗せでストレスです。こうした悪循環を続けると2週間なんて本当に持ちませんでした。

 

一方で、その期間を乗り越えられた秘訣があります。

それはとにかく人と話せる環境をつくり、とにかく話をすることでストレスを発散させるというもの実践していました。

 

最初の自分のミッションとしては、とにかく仲間作りと会話できる環境をつくることを目標に、お昼休みなどの実習生が1人でもいるときや、よく話す指導員以外の教員との関係構築、そしてクラスの生徒と上手く関係構築ができなかったとき用に、自分が所属していた部活の生徒と仲良くするなど、コミュニティ作りを実習中に取り組んできました。

 

ストレスのような自分にとってネガティブなものを吸収してしまうのはしょうがないですが、それと同等に、楽しいことなどのポジティブなものを吸収してきました。

 

実習の期間は一見すると短いですが、体感はとても長いので、そうした努力はしていきましょう。

 

話すことが苦手な人は

これも実話なのですが、僕の実習先では、実習生専用の控え室がありました。

 

そこで、実習生の1人が暇なときにYouTube?を見て時間を過ごしていました。

 

教員も常に控え室にいるわけではないので、そうした息抜きをしてもいいと思います(あまりそんな時間もないと思いますが…)。

 

自分の時間を作るというのも実習を乗り切る手段としては重要です。

そうしたものを確立していくと、いいと思います。

 

5. 授業の上手くいくポイントは"クラスの性格に合わせる"

研究授業のフィードバックを指導教員からもらった際に、これから授業を多くやるうえで、大切なことを教えてくれました。

 

それは、「授業はクラスの性格に合わせてつくるもの」というものでした。

 

正直、僕は個別塾で働いているので、個々に見るのは得意ですが、集団塾のような全体を見るというのは苦手でした。

 

そうした中で、自分なりの答えを見つけることができました。それが先ほどの言葉でした。

 

"クラスの性格"というのは、ひとつの例で言えば、ひとつの単元に対して「飲み込みが早いタイプ」か「ゆっくりと掴んでいくタイプ」なのかを見極めて、授業メイキングをするといいです。

 

そうしたことは、退屈しない授業をつくる工夫にもなるのです。先ほどの雰囲気をどのように掴むかのコツは、下にまとめました。

ポイント

授業見学の際に、ひとつの課題をクラス全体で取り組んでいるとしましょう。

・もし、5~7分以内に6割の生徒ができていたら、そのクラスは「飲み込みが早いタイプ」

それ以上の時間がかかっていれば、そのクラスは「ゆっくりと掴んでいくタイプ」

 

こうした見極めは、そのクラスは「じっくり時間をかけて授業を進めるのか」、それとも「授業内に発展的な内容を教えてもいいのか」というクラスの性格に合わせた授業作りができやすいです。

 

そうすれば、退屈な授業と生徒が感じなくなりますし、個々に合わせた授業作りを集団授業を用いて、アプローチできることになります

 

ぜひ、授業実習の参考にしてみてください。

 

最後に

今回の話が参考になれればと思います。

実体験をもとは経験になる。そうしたことを今後、教育実習をおこなう方に響けばと思います。