教育実習前に、実習校への訪問はするべきか考えた方も少なからずいると思います。
実は僕は実習校へ2ヶ月間通った経験があります。その時の様子やそれが実習でどのように影響を与えたのか。
今回の記事で、そうした部分をまとめていきたいと思います!
教育実習前に過不足なく準備を万全にしたい気持ちはよくわかります。
僕も当日に失敗する回数を減らすべく、前もって、失敗してしまいそうな要素を取り除く準備をしていました。
ですので、そういった心配な方ほど
今回の記事は参考になると思いますので、最後までご覧ください!
今回の内容を読む前に、有益な情報が3つございます!
ここだけはおさえたい!!
実習前と実習中の比較がある
実習先に2ヶ月間通い詰めた実績がある
実は実習前に訪問した方がいい5つの理由
- なぜ教育実習前に実習校へ行くことになったのか
- キッカケ
- その後
- 教育実習前に実習校への訪問するべきか
- 挨拶まわりはかなり効果的!
- 教員サイド
- 実習生サイド
- 授業見学でクラスの人と仲良くなることができる
- 最後に実習校の最新情報が追える
- 指導教員の性格がわかる
- "授業スタイルや生徒との接し方は勉強になる!
- "初年度"は特に稼げない!
- 実習前に「最低限」するべきこと
- 最後に
なぜ教育実習前に実習校へ行くことになったのか
キッカケ
キッカケとしては、僕もなんとなく実習前に挨拶をすべきかなと思い、2022年のGW前に来年度、実習でお世話になる母校へ挨拶まわりをしに、訪問したのが始まりでした。
実は実習先が母校だったこともあり、実習前の挨拶まわり兼、在学中にお世話になった担任や講師やらに挨拶をしようと考えました。
その際、高校時代の担任と出会い、昔の話で盛り上がりました。
その会話の中で、母校で実習をすると話をしたので、現在、主任を勤めている情報科の教員を紹介してもらう流れになりました。
その教員が、のちの実習当日にお世話になる僕の指導教員でした。
しかも、在学中にいなかった教員だったので、すごい新鮮な感じでした。
その方にも、「当日お世話になるかもしれない」と挨拶をし、その後、指導教員から授業のこととか分からないことがあったら、何でも聞いてと言われ、メールアドレスを交換することになりました。
その後
メールアドレスを交換した翌日、実習当日にお世話になる僕の指導教員から、「情報の授業見学してみる?」というお誘いがありました。
これは実習前の僕としては、かなりありがたいことでした。
理由は、授業見学したクラスで授業実習を行う可能性があったからです。
授業見学は、クラスの性格を観察することも大事でしたが、僕はある程度、クラスの人と仲良くなれれば、実習もやりやすいと思い、二つ返事で承諾しました。
ただ、2022年はあまりにも勤務先の塾の方が忙しく、本格的に訪れることができたのは2023年の4月から6月の実習前まで定期的に行きました。
いよいよ本題に入ります。
教育実習前に実習校への訪問をするべきか
経験者からすると、結論、教育実習前に実習校へ行くべきだと思います!
理由はいくつかあるので、下の方にまとめました。
・挨拶まわりはかなり効果的!
・実習校の最新情報が追える
・授業見学でクラスの人と仲良くなることができる(結構重要!)
・指導教員の性格がわかる
・授業スタイルや生徒との接し方は勉強になる
いま挙げました理由は、ほんの一部ですが、実習前にほんとうにやって良かったと思う5つをピックアップしました。
なぜなら、実習当日の自分にとって、良い方向に働き、今でも教育実習をこれから行う人にはぜひやって欲しい思っているからです。
それぞれ解説していきます。
挨拶まわりはかなり効果的!
もちろん教員全員ではありませんが、実習でお世話になる情報科の教員や在学中にお世話になった教員に挨拶まわりをしました。
挨拶まわりって、実は、チャンスがいっぱいあるんです。
例えば、実習当日もそうですが、実習に関してのオリエンテーションなど、実習前に実習校へ出向く必要があるときというのは多少あります。
ですので、そうでもない時に、教員への挨拶をするのは、確かに、二度手間と思うかもしれません。
ただ、これを実習前にするだけでも、印象ってだいぶ変わります。それは教員だけではなく、実習生自身も印象というのはちがいます。
教員サイド
これは言わずもがな、礼儀正しいとか、わざわざ挨拶まわりしてくれるなんてしっかりとしてるのか、と良い印象が残ります。
母校で実習をする方なら、挨拶まわりをすると「担任だれ?」とか「いつ卒業したの?」とか会話がはずむと思うので、より一層印象に残りやすいでしょう。
一つ言えるのが、教員って、実習生のことをよく見てます。
これって自分の知っている先生だけじゃなくて、自分が知らない先生も含みます。理由としては、普段の教師生活に「実習生」という学生が混じるので、やはり目立ちます。
その際に挨拶回りをすることで、教員の目を慣れさせることが大切です。
こうしたことを考慮しても、「挨拶」という人としてのマナーだけでも、今後の実習生としての評価に影響を与えることになります。
実際に、僕も実習前の挨拶は元気いっぱい挨拶してました。
そして実習当日に60代の女性教員とエレベーターに一緒に乗る機会があったのですが、なんと話しかけられ
「前から思ってたけど、結構ハキハキしてていいね!」
その教員の方には、実習前に挨拶まわりはしていなかったのですが、その姿を見てるもんなのか!と思い
「ありがとうございます!これからも頑張ります」と返しました。
実習生サイド
挨拶まわりなどで一度話しかけた人って、2回目以降話すハードルが結構低くくなることってありますよね。
実は、メリットがあります。
・困ったことがあったら相談しやすい
・授業実習の際に、参観者として招待しやすい
僕は、挨拶まわりで一番助かったのは、研究授業です。
研究授業って、何が大変かというと「参観者(教員など)の招待」が最もキツイです。
もちろん、授業準備も大変です。
しかしながら、それが終わったら、授業を見てくださる「参観者(教員など)の招待」をするというタスクが待ってます。
参観者の招待のやり方って、あんまり指導教員から教わったりする実習生ってほぼいないんじゃないかな。
というか、あんまり実習生も質問するっていう流れにもならなさそう。
実習生が1日に使える時間というのは限られているので、タスクがスムーズに終わるには、こうした地道な積み重ねが一番です!
実習校の最新情報が追える
これは会話をして、最新情報を掴むというのありですが、母校での実習でもなければ、最初はハードです。
ですので、視覚で捉えた情報をみて、感じたことをメモしていきましょう。
例えば、生徒の雰囲気です。
どんな生徒がいるのか。休み時間(お昼休み、授業間の休憩でも可)のときの生徒というのが一番、素が出ているので観察してみましょう。
もちろん、授業を受けている姿でも大丈夫です。
あとは、学校の掲示板に貼ってあるチラシや受験生の保護者様に配布される学校説明のパンフレットなんかもオススメです。
これは、どんなことに学校が力を入れているのかが分かります。
僕も、実習前のオリエンテーションで母校のパンフレットが配られましたが、在学中に取り組んでいたほとんどのものが様変わりしており、かなり戸惑いました。
一方で、それを確認したことで、情報の授業では何を念頭に授業メイキングされているかが掴むことができました。
まずは、学校内外で、目にした情報を整理して、実習校の全体をつかむ。
ある程度、確認し終えたら、いよいよ「聞き込み」になります。
一番いいのは、指導教員へ質問することですね。
その方が、抱いている学校像というのも参考になることがあるので、メモをしっかりとって万全の準備をしましょう。
聞いた方がいい質問内容をまとめましたので、よければ参考に!
・〇〇先生が思う実習校の学校全体についての印象は?
・〇〇先生が思う実習校の生徒についての印象は?
・△△年前に卒業したが、学校で取り組んでいることなど、何か変化はあったか?
・□□の教科ってどんな感じで授業を進めていますか?
・授業見学はできますか? など
授業見学でクラスの人と仲良くなることができる
この項目、結構重要ですが、条件があります。
・「生徒に課題を取り組ませること」や「生徒同士で話す機会がある」などの授業形式が講義型ではない
この条件がクリアできていないと、そもそも「生徒と話す」という物理的なアクションがムリです。なので、「クラスの人と仲良くなる」というのは成立しません!
ですので、指導教員に聞いた方がいい質問内容で「□□の教科ってどんな感じで授業を進めていますか?」があるのは、そういうわけです。
授業見学は、場合によっては、授業見学したクラスの授業を任される可能性があります。ですので、仲良くしないのは損です!
もし、違ったとしても、授業外で話せる機会はたくさんありますので、安心してください。
僕は、授業見学を2ヶ月間やりましたが、だいぶどの生徒がどんなことが好きかとか、その子の最近起きたニュースなどを共有してくれたりと、かなり関係性は近くなりました。
ちなみに、ここまで仲良くなるまで、1ヶ月はかかりました。ペースとして、週2回ある授業のうち、1回です。
全員に話しかけなくても、特定の人に話しかけるだけでもその生徒は、「あ、あの学生じゃん!」と気づいてくれます。
もし、授業参加もできるのであれば、なおよしです。
授業見学は「授業を見学するが、教員の手伝いはしない」のに対し、授業参加は「授業を見学や教員の手伝いもする(主に生徒フォロー)」なので、話せるチャンスは大幅にあります!
これは言わずもがな、授業実習や研究授業で、本当に助かります。
ある程度、関係性があるから、生徒が質問しやすかったり、授業の進行がスムーズにいったりと、実際に、大いに自分へのリターンがありました。
授業見学や授業参加は、教員の許可をいただいてから!!
指導教員の性格がわかる
さて、視点を変えてみます。
先ほどの『授業見学でクラスの人と仲良くなることができる』では、授業実習の点でメリットがあるという話でした。
一方で、指導教員の性格も、実習前にある程度把握できます。
どんなことに対して、褒めがあり、地雷があるのか実習前に話すだけでもかなり実習を乗り切るうえでも大切な情報です。
例えば、授業をする際に「どのような点に、こだわりを持っているのか」と聞いてみるといいかもしれません。
それがほとんどの場合、実習中での指導教員の評価基準になることがあります。
評価は、基本的に指導教員がつけるので、その方の独自の視点を確認してみましょう。
ちなみに、僕の指導教員は自主性を重んじている人だと判明しました。
なので、授業実習の際には、「目新しさ」の要素を入れたり、担当クラスの生徒にちょー話しかけたりと、自主性をアピールをしました。
その結果、実習最終日の際に、良い評価をいただきました。
生徒や指導教員を観察し、実習を乗り切ろう!
前準備は、どんな場面でも大切です。
授業スタイルや生徒との接し方は勉強になる!
僕は現在6年目の塾講師です。
一方で、実習で行う科目は「高校情報」なので、勤務先の塾でその授業をするというのは、ほぼないです(情報学部だったので、知識はありますが…)。
つまり、生徒の接し方を知ってても、授業スタイルはゼロベースというわけです。
なので、実習前の授業で一番やってよかったことは、まさにこれです。授業見学をしただけでも、授業のイメージなどがうかび、結果、実習でも良い方向に持っていくことができました。
また、実習前と実習当日を比較すると、余裕があるのは当然ながら「実習前」です。
そうすると、実習中の忙しいときに授業案を考えて失敗して指導教員に怒られるより、余裕をもって情報を集め、どのように授業をしていくかを構築していくのが、一番だと思います。
僕は今だから言えますが、本当にこればかりはやって良かったと感じています。重要なのは、「百聞は一見に如かず」です。
実習前に最低限するべきこと
実習校が確定し、内諾書を実習校からもらい次第、指導教員などが明らかにあると思います。
(教育実習の)内諾書とは
実習校が教育実習の実施を許可し、学生に交付するものです。
記載は学生と実習校の部分でそれぞれあります。内諾書は在籍している学校機関(大学など)にもらうのが一般的。
※内諾書は、実習校に教育実習をする前年度に提出する。なるべく早く出そう!(目安:4〜6月あたり)。
その際、実習前には最低限、お世話になる「指導員」だけでも挨拶まわりは終わらせましょう。
母校で実習を受けない方は、学校や生徒の雰囲気などがわかると思います。
また、指導教員に数回ほど授業見学ができないかを尋ね、承諾を頂けたら、授業見学の日程調整をしてみましょう。
授業スタイルや生徒との接し方は、塾講師でもしない限り、基本ゼロベースです。こうした機会をしっかりと自分のものにしていきましょう!
授業見学の際は、生徒へのアドバイスができなか、など授業に参加できるかも聞くのもありだと思います。
これまでを通して、授業見学の重要性も知っていただけたら、幸いです。
実習前には「挨拶まわり」は終わらせよう。できたら、授業見学や授業参加ができないか交渉する。
最後に
実習前は「情報戦」です。
ただ、それは当日を自分が過ごしやすくするためのものです。本来の目的は、教育実習を通して、学校教育の現場を体験し、いち教員として学ぶことです。
ですので、実習前で動くべき理由を挙げましたが、それはあくまでも裏の目的と考えてください。