私立高校へ赴任し、はや1年。教員1年目がおわり、2年目へ突入しました。
1年を通して、さまざまな人に支えられたのは事実ですし、それ以上に教育現場を肌で感じることができたことも非常に勉強になりました。
同時に、毎月「新卒教員のリアル」を更新してきました。それらを今回の記事ではまとめていきたいと考えています。
今回の記事では、以下の内容をご紹介します。
- 教員1年目シリーズを振り返る!
- 先生って、なんだろうと考えさせられる日々
- 1年を通して、どのような思いがつまっているのか
元塾講師6年 / 2023年度 第1志望校合格率 "71.4%"達成!(難関校合格あり)
高校数学・情報の教員免許取得!(元 科目等履修生[2年間])
文系で大学の情報学部に入学 / ITパスポート・基本技術者試験に合格!
- 教員1年目のリアルを振り返る!
- 教員1か月目
- 教員2か月目
- 教員3か月目
- 教員4か月目
- 教員5か月目
- 教員6か月目
- 教員7か月目
- 教員8か月目
- 教員9か月目
- 教員10か月目
- 教員11か月目
- 教員12か月目
- まとめ
- 「夢」と「現実」のギャップに苦しみながらも、成長していく姿
- 教員という仕事の「多面的な役割」と「多忙さ」
- “生徒の一言”が支えになるというリアル
- 「教員としての自分らしさ」を模索し続けた1年間
- 最後に
教員1年目のリアルを振り返る!
教員1か月目
教員としての初日、初めての授業、生徒たちとの初対面。
ずっと夢だった「先生」という仕事に就いたはずなのに、なぜか毎日が苦しくて、思い描いていた姿とは全然違う。
授業準備に追われ、部活動では自信が持てず、同期と比べて落ち込む日々。それでもなぜ続けられたのか?“教員1か月目”の等身大の苦悩と、小さな希望の光がここにあります。
教員2か月目
初月の混乱から少し落ち着いた2か月目。
しかし、今度は“信頼関係”という新たな壁が立ちはだかります。空回りする指導、生徒の反応に一喜一憂する日々。
悩みながらも前に進もうとする、若手教員のリアルな姿が描かれています。
教員3か月目
「教師って、こんなに仕事あるの!?」と嘆きたくなる3か月目。
授業の質を上げようとしても、評価や行事、面談と、次から次へと仕事が押し寄せてきます。
それでも、初めての通知表作成や保護者とのやりとりを通じて、少しずつ「先生としての自分」が形になっていく実感が芽生えてくる――。忙しさとやりがいが交差する、成長痛の時期です。
教員4か月目
4か月目は、定期テスト対応や部活動の合宿、分掌の仕事が本格化。どれも準備段階から大変でした。
そして、当日にトラブル対応なんてあったら、ため息の連続。休まる暇がない、という言葉がふさわしいかもしれません。
教員5か月目
一般には「夏休み=休み」と思われがち。教員にとっての夏は、自分の授業力を伸ばす絶好のチャンス。研修に参加し、教材研究に没頭し、時には立ち止まって自分の指導を見つめ直す。
また、生徒がいない学校の様子が描かれ、そのときの教員の様子にも注目です。
教員6か月目
2学期が始まり、公開授業という一大イベントが待ち構える6か月目。
生徒の前では見せない緊張感、同僚の視線にさらされる中で、自分の授業がどう評価されるのか。
準備に準備を重ねた授業の、その結末とは…?
部活の見直しや行事準備にも追われながら、変化を楽しめるようになった自分に驚く体験談。
教員7か月目
「先生、教員って楽しいですか?」ある生徒からの何気ない質問が、心に刺さる。自分がこの仕事をどう感じているのか、どう語れるのか。
入試説明会や修学旅行の準備を進めながら、改めて「教員という仕事の意味」を自問する7か月目。
教員8か月目
ついに迎えた海外修学旅行。しかし、まさかの体調不良者続出というトラブルに見舞われ、現場は一気に修羅場に。
現地での対応、同行教員との連携、保護者対応…教員の底力が試される経験が凝縮された1週間。
それでも、生徒たちの新たな一面や絆が生まれる瞬間に、教員の醍醐味を実感するエピソードが詰まっています。
教員9か月目
クリスマスムードの裏で、“超繁忙期”に突入する教員のリアル。
疲労困憊で机に突っ伏しそうになりながらも、追い込まれながらもどこか充実感を覚える、そんな冬の教員ライフを描いた記事です。
教員10か月目
年が明け、2学期も後半に突入。卒業を控える生徒たちとどう関わるか、残された授業で何を伝えるか。
“別れ”を意識し始める時期ならではの、胸がぎゅっと締め付けられるようなエピソードが詰まっています。改めて、「先生ってなんだろう」と問い直すきっかけに。
教員11か月目
3年生を送り出すという、教員にとって特別な瞬間。
その裏での準備や想い、そして進級を迎える他学年への気持ちの切り替え。感動と慌ただしさが交差する1か月を記録しています。
教員12か月目
1年前、夢と不安を抱いて始まった教員生活。
目の前のことで必死だった1年間を振り返り、気づいた「自分らしい教え方」と「教員としての生き方」。喜びも、涙も、悩みも、全部詰まった12か月の集大成です。
これから教員を目指す人にも、今頑張っている先生にもぜひ読んでほしい記事です。
まとめ
「夢」と「現実」のギャップに苦しみながらも、成長していく姿
シリーズの冒頭では、理想と現実のギャップに戸惑う様子が赤裸々に描かれています。
授業準備、生徒指導、部活動…目の前に次々と現れる“初めて”に圧倒され、自信を失いかける場面も多くありました。
しかし、失敗や迷いを繰り返す中で、小さな成功や生徒との関係性の変化を通じて、自分なりの「教員としての軸」を築いていく様子が描かれています。
教員という仕事の「多面的な役割」と「多忙さ」
このシリーズを通じて強く感じるのは、「授業だけが教員の仕事ではない」という事実です。
- 学級経営や進路指導
- イベントや行事の運営
- 公開授業、入試対応、修学旅行の引率
- 長期休暇中の研修や教材研究 など
実に多岐にわたる業務に1人で向き合う姿が克明に描かれています。
そして、それらを通して、単なる“教科の指導者”ではなく、「子どもの人生を支える存在」としての責任の重さが浮き彫りになります。
“生徒の一言”が支えになるというリアル
どの記事にも共通しているのが、「生徒との関わりが何よりも教員の原動力になっている」という点です。
生徒のちょっとした変化に気づき、信頼関係が芽生える瞬間。 自分の言葉や行動で、生徒が一歩前に進む姿を目の当たりにする瞬間。 そして、何気ない「ありがとう」「先生、また来てね」という言葉が、どんなに忙しくても頑張れる理由になっている――。
教員という仕事は、決して楽ではない。けれど、それを超える“人とのつながり”があるというリアルが伝わるはずです。
「教員としての自分らしさ」を模索し続けた1年間
教員1年目は、“完璧さ”を求めると苦しくなる時期でもあります。
このシリーズでは、苦悩の中にこそ「自分なりの教え方」「伝え方」「接し方」が生まれていく過程が描かれており、“正解がないからこそ、成長できる”というメッセージが感じられます。
12か月を経て、「教員とは何か」という問いに対する、筆者なりの答えが少しずつ輪郭を帯びていく過程は、これから教職を志す人にとっても非常に参考になるはずです。
最後に
教員1年目は、迷っていい。失敗していい。でも、どんな経験も、全部あなたの“財産”になる。
本シリーズは、そんな“教員という仕事のリアル”を丁寧に追った記録であり、 教員を目指す人・続けるか悩んでいる人すべてへの、心強いエールになるとおもいます。