実習の受け入れの条件に、重要な項目があるのをご存知でしょうか?
それは『麻疹(ましん)および、風疹(ふうしん)の抗体があること』です。
麻疹?風疹?
聞いたことあるような、ないような。
この項目について、最近では、受け入れ先の実習校で必須条件となっています。
抗体の有無は、抗体検査などが必須になります。
ただ、結果が出るのが1週間以上かかる場合があります。
抗体がなかった場合には、予防接種もしなければいけないので、時間もより一層かかります。
ということは、なるべく早く行動する必要があります。
ですので、こうした教育実習前に必要な"予防接種"や"免疫検査"の実態を今回の記事では確認していきましょう。
今回の内容を読む前に、有益な情報が2つございます!
ここだけはおさえたい!!
麻疹の抗体がなぜ教育実習で必要なのか
麻疹の抗体検査を受けてみた受けてみた結果!
- 麻疹および風疹とは
- 麻疹(ましん)
- 風疹(ふうしん)
- 実習で"抗体の有無"を確認する理由
- 麻疹の抗体検査を受けてみた
- もし抗体がなかったら
- 早めに行動しよう!
- 最後に
麻疹および風疹とは
麻疹と風疹は、見た目からすると同じように見えますが、実は中身は全くの別物!
まず、この2つは感染症ではありますが、ウィルス源が違います。
それぞれ解説します。
麻疹(ましん)
麻疹ウイルスに感染することによって引き起こされる感染症。
一般的に、"はしか"と呼ばれます(こちらの名前で呼ばれることが多い)。
麻疹ウイルスの特徴は、特に、とても感染力が強いです。
感染した人と一緒の空間にいるだけでも感染してしまい、手洗いやマスク着用などでは予防することが難しいことになります。
一方で、ワクチンによる予防が重要で、2回接種することで麻疹にかかるリスクを大きく減らすことができます。
風疹
風疹ウイルスに感染することで引き起こされる感染症。
一般的に、“三日ばしか”と呼ばれます。
感染経路として、咳やくしゃみにいるウイルスを吸い込む「飛沫感染」が主です。ほかに、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れる「接触感染」もあります。
風疹の予防のためには、こちらもワクチン接種が有効です。
実習で"抗体の有無"を確認する理由
実は、2007年度に麻疹が流行し、その予防策を国で考える必要がありました。
そこで、文部科学省では、2018年度より、実習を行う全学部学生は検査や予防接種をおこなうよう大学機関へ要請をしたのです。
その結果、大学側は、教育実習をおこなう学部生に対して、麻疹や風疹などの感染症の抗体があるかについて検査するように求めたのです。
理由は、2つあります。
・実習先で感染しないようにする
・実習先の教職員や学生を感染させない
ですので、必ずと言っていいほど、お近くの抗体検査を取り扱っている医療機関で結果を確認する必要があるのです。
[参考文献]
麻疹の抗体検査を受けてみた
僕も所属している学校側から、教育実習前に提出する書類の一つに「麻疹の抗体検査の結果がわかる書類」がありました。
また学校側から書類の有効条件として、『検査結果は、教育実習当日から2ヶ月前までにすること』というものがあったので、かなり早急に準備したのを覚えています。
実際に、自分の大学以外にも教育実習に関する内容をインターネット上に掲載しているところでも「2ヶ月前」という記載があったので、何か基準のようなものが設けられている可能性がうかがえました。
ここの部分は在籍している大学機関で異なると思いますので、不明な点は所属している大学へ確認しましょう!
ちなみに、下の画像(※個人情報に関わる部分は隠しています)が、医療機関からいただいた麻疹の抗体検査の結果です。
検査結果の見方は、EIA(酸素抗体法)での検査で、数値が15.9であるという判定です。
これは「麻疹(はしか)の抗体検査の基準値(日本環境感染学会のガイドラインより)」より、『基準を満たす(陰性ではない)=予防接種を勧められる場合がある』という項目に該当していました。
最悪、接種しなきゃかもじゃんと思っていたら
特に医者からは、予防接種をしなさいとも言われなかったので、そのまま学校側に結果をメールで提出し、見事、実習資格を得ることができました!
また、画像でも確認できますが、3月10日に病院で検査をし、結果が出るまで5日間かかりました。
医者にも言われましたが、結果が出るのに長くても1週間はかかるとのことです。本当に、早めの行動が大切です。
一方で結果は、僕の場合、病院に行かないともらえなかったので、少し不便でした。行動は計画的に!
もし抗体がなかったら
つまり、これは麻疹の抗体検査で"陰性"が出てしまったという話になります。
もし陰性だった場合、2回ワクチンを打たなければいけません!
1度目はすぐ打てるのですが、2度目が1ヶ月以上あけてからではないと打てないため、注意が必要です。
自分が陰性だとわかったらすぐに接種の準備をしましょう!
また僕みたいに陽性であっても、ワクチンを接種するケースがあるので、要チェックです。
早めに行動しよう!
所属している学校によっては、麻疹や風疹だけではなく、水痘、おたふくかぜ、B型肝炎、インフルエンザの予防接種をするよう伝えられる可能性があります。
要は、季節風邪です。
こちらは、実習に行く時期によっては考慮するべきポイントになるでしょう。一人で抱え込まず、学校に相談してみましょう。
抗体検査だけではなく、予防接種もする日程を確保する可能性も考慮に入れて、計画的に動いていくことがベストです。
また、医者の判断によっては、麻疹と風疹を同時接種することも可能なので、そうした相談もするべきだと思います!
最後に
僕も検査結果出るまで、ひやひやしてました。
もし、陽性じゃなかったら、予防接種する日程を確保しなきゃとか変なことをずっと考えていました。
ですが、しっかりと準備をすることも実習には欠かせないことなんだと、改めて考えさせられました。