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【推薦・総合型選抜】エントリーシートは"具体"と"抽象"がカギ!その理由を徹底解説。

今回の記事は、"具体"と"抽象"をしっかりと理解することが推薦・総合型選抜(旧:AO入試)で合格への第一歩であるという内容になります。

 

"具体"と"抽象"がなぜ重要なのか。

 

皆さん疑問に感じたかと思います。そんな方に、この記事を読む前に、僕の推薦・総合型選抜の指導基盤にもなった"ある動画"を見ていただいたら、より深くまで理解しやすくなると思います。

 

"ある動画"というのは、Fラン大学就職チャンネルの「具体→抽象→具体→抽象」です。

 

【Fラン大学就職チャンネル「具体→抽象→具体→抽象」】

・要約:就職活動が上手くいかない学生の要因は、ものごとを抽象的に分析できていない傾向があり、それを2人の就活生を例に挙げ、解説。

 

ご存知ない方に、「Fラン大学就職チャンネル」を解説します。

 

Fラン大学就職チャンネル

・就職活動や労働、ビジネスを始めとした社会的な事象を「いらすとや」のイラストを使って風刺的に発信。

・就活の情報としても役に立ちますが、脚本の内容が、どの年代でも楽しめ、リアルで起きている社会問題にも毒舌でズバッと切り込んでいく。

 

この動画との出会いは、僕が就活を意識するようになった時期です。

確かに、就活当初でも非常に役に立ったのですが、まさか受験とも繋がりがあると気づいた時には興奮がおさまりませんでした。

 

今回の内容を読む前に、有益な情報が3つございます!

これだけはおさえたい!!

抽象と具体がエントリーシートを書くための鍵になる
ほとんどの学生は抽象ができていない
【実践】抽象力の鍛え方とエントリーシート(志望理由)の書き方!!

 

確かに、「受験」と「就活」はコンテンツ的に、相性はどうなのかと疑問に思うでしょう。ですが、本質を見ると実は同じところがありました。それが今回の記事で何度も出てくる「抽象力」です。

このスキルの良いところは、誰でも簡単に意識でき、実践できるのが最大の魅力です!

実は、推薦・総合型選抜を受ける生徒に"具体"と"抽象"をしっかりと取り組ませた結果、なんと志望校に合格する快挙を達成することができたのです。

 

 

[作成者:ます]
文系から情報科教員(来年勤務)

塾講師6年目 / 2022年度 第1志望校合格率 "84.2%"達成!!
教員免許取得中 / 科目等履修生
文系で大学の情報学部に入学 / ITパスポート・基本技術者試験に合格!

 

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目次
  1. 近年の推薦・総合型選抜をみてみよう
    • 学校推薦型選抜(公募制・指定校制)
      • 出願条件を満たし、かつ、学校長の推薦が必要
      • 「公募制」と「指定校制」がある
      • 書類審査、面接、小論文が主流。学力も問われる
    • 総合型選抜(旧:AO入試
      • 個性や適性、意欲など総合的に人物評価を行う
      • 出願までの流れや時期、期間はさまざま
      • 選考方法は書類選考、面接、小論文が基本
  2. "具体"と"抽象"がなぜ推薦・総合型選抜の対策に必要なのか
  3. 「抽象力」とは何か
  4. ほとんどの学生は"抽象力"ができていない
  5. ここでクイズをします!
  6. 抽象力は"要約する力"ではない
  7. 抽象力の鍛え方
    • スキル上げの前準備【その1】
    • スキル上げの前準備【その2】
    • レーニング開始
      • エピソードをより具体的に!
      • 抽象力をいざ鍛えるとき!
      • 自分の志望学部・学科に結びつけてみよう!
  8. 志望理由以外に自己PRにもつながる
  9. 最後に

 

近年の推薦・総合型選抜をみてみよう

近年では、大学入試の方式には、大きく分けて3種類があります。

一般選抜
学校推薦型選抜(公募制・指定校制)
総合型選抜

 

今回は、学校推薦型選抜(公募制・指定校制)と総合型選抜に絞ります。

学校推薦型選抜(公募制・指定校制)

出願条件を満たし、かつ、学校長の推薦が必要

学校推薦型選抜とは、出願の際に出身高校の学校長の推薦が必要な入試のこと。 また、大学が指定する評定平均などの出願条件を満たしている必要があります。

国公立大学ではほとんどの場合が専願(他大学との併願を認めない)だが、私立大学は大学により異なり、併願が可能なケースもあります。

 

「公募制」と「指定校制」がある

学校推薦型選抜のうち「公募制」は、出願できる高校に制限がなく、大学が定める出願条件を満たし、高校の学校長の推薦があれば、誰でも受験できます。

一方、私立大学や一部の公立大学が行う「指定校制」は、大学が指定した特定の高校の生徒にのみ出願資格があります。指定校制の場合、一つの高校から推薦できる人数が限られているため校内選考が実施されるが、そこで選ばれて出願できれば合格率は高い。

 

書類審査、面接、小論文が主流。学力も問われる

選考方法は、書類選考(調査書、推薦書、志望理由書など)、面接、小論文、学力検査などが一般的。

国公立大学のなかには学力試験として共通テストを課すケースもある。 高校の成績や活動状況、大学の志望理由、学びへの意欲などを含めて、総合的に人物や学力を評価するのが特徴だ。 出願条件や選考方法は各大学によって異なるので、募集要項をしっかり確認しておこう。

 

総合型選抜(旧:AO入試

個性や適性、意欲など総合的に人物評価を行う

総合型選抜(旧・AO入試)とは、大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に合った人物を、面接などを通して選抜する方式。

学力面だけでなく、高校での活動、受験生の個性や適性、意欲など総合的に人物評価を行うのが特徴だ。 かつては私立大学が中心だったが、近年は国公立大学でも総合型選抜の募集枠が増えている。

総合型選抜は基本的に専願だが、出願条件も含めて大学により異なるので、必ず要項を確認しよう。

 

出願までの流れや時期、期間はさまざま

総合型選抜は原則9月1日以降に出願がスタートするが、出願に先立ちエントリーや面談を行うケースもある。 大学と受験生がじっくりと時間をかけてマッチングするのが総合型選抜の特徴で、選考期間が1〜3か月間と長期間にわたることもあります。

 

選考方法は書類選考、面接、小論文が基本

選考方法は、志望理由書・調査書などによる書類選考、面接、小論文が基本だが、学力試験や実技試験を課したり、小論文やレポート、口頭試問で知識・理解が問われたりするケースもあります。また、国公立大学のなかには学力試験として共通テストを課すケースもあります。

 

"具体"と"抽象"がなぜ推薦・総合型選抜の対策に必要なのか

推薦・総合型選抜で、必ずと言っていいほど、エントリーシートなどの提出書類や面接の対策はマストになります。理由は提出書類の内容を通して、面接で質問をされるケースがほとんどだからです。

そうした中で、避けられないのが自己PRや志望理由を通して、学校側に自分を知ってもらう・興味を持ってもらうことです。

 

さて、学生の皆さんは今までどれくらい自分のことをアピールしたことがあるでしょうか。

自分の強みや弱み、なぜ今の自分があるのかとか、いざ挙げてみようとしてもなかなか難しいと思います。ですが、その自分のことについて、志望する学校側に知ってもらう必要があるため、早急に対策をする必要があります。

 

自己PRや志望理由を作成するあたって大切なのは、自分のエピソードからいかに抽象化できるかというのにかかってきます。私は、これを「抽象力」と呼んでいます。

 

「抽象力」とは何か

抽象力とは、重要なポイントだけを抜き出し、不要な部分は捨てて物事を把握する、すなわち物事の本質を捉える能力のことを指します。

少し詳しく説明すると、個々の事象から共通点や法則性を見つけ出す力が「抽象力」と考えていただけたら、わかりやすいと思います。

 

一方で、抽象力と対極の位置にあるのが「具体力」です。

具体力とは、抽象的なアイデアや概念を具体的な事例や詳細な情報を用いて説明したり、表現したりするスキルです。 先ほどの話でいうと「エピソードにする力」がそれに当たります。

 

具体力の最も分かりやすい例では、5W1H(when:いつ、where:どこ、who:だれ、what:なに、how:どのような、why:なぜ)を用いて、事物や表象に肉付けをし、相手によりイメージをしやすくするスキルのことです。自分の頭の中のイメージを明確にする際にも、具体力は大切です。

 

 

ここでは、抽象の部分は、具体的な事例を示さず、より一般的な視点での洞察や反省について、具体の部分は、特定の状況や行動、結果に焦点を当て、詳細に説明しているものだと思ってください。

 

ほとんどの学生は"抽象力"ができていない

就職活動に限らず、推薦・総合型選抜(AO入試)でも自分のエピソードを書き出し、そこから何を得られたかを抽出する必要があります。それを自分のアピール材料として磨き、志望理由書や面接の場で人に見せ、人に話せるかたちに仕上げる必要があります。

そうした中で、「抽象力」というのは推薦・総合型選抜対策をする上では、欠かせないスキルの一つと言えるのです。

 

一方で、抽象力というのは「抽象的思考力」とも言い換えることができます。

一般的にピアジェの発達段階において、11歳以降から(形式的操作期と呼ばれる)、物事に筋道を立て、予測しながら考える論理的思考が徐々に育まれると言われています。それと同時に抽象的思考力も育ちやすくなるとの見解も示されています。

ですが、今まで指導してきた11歳以上の中学生や高校生がこのスキルが確立しているかといったら、一部を除き、抽象力を一から鍛えるというのがお決まりのパターンになっているのが現状です

 

ここでクイズをします!

突然ですが、ここでクイズを挟みたいと思います。以下の文章を読んで、文章Aと文章Bのうち、どちらが「抽象化した文」かを選んでください。2題用意してあります。

 

 

解答・解説

Q1.

解答:文章B

解説:文章Bは、以上の文章から具体的な内容を一歩引いて、一般的な教訓や洞察を抽象化して表現しています。海外旅行の経験そのものに焦点を当てることで、具体的なフランス旅行の例を超えた一般的な視点を提供しています。

文章Aは、その文章から主要なポイントを非常に簡潔にまとめ、要約しています。

 

Q2.

解答:文章B

解説:文章Bは、原文の具体的な例を引用せず、より抽象的に「技術の進展が社会に影響を及ぼす」と表現しています。この文章は、具体的なテクノロジーについて言及することなく、技術進展全体の影響に焦点を当てているため、抽象化された表現と言えます。文章Aは、原文の具体的な情報(人工知能や自動運転車など)をそのまま取り入れ、簡潔に要約しています。

 

抽象力は"要約する力"ではない

なぜ先ほど問題を出したのか。

解説をすると、実は、抽象力が未発達な生徒ほど、抽象力が「要約すること」だと誤って捉えている生徒がほとんどだったのです。

ですので、どちらかしか合っていない方や1題も正解できなかった方は、推薦・総合型選抜の志望理由を作成するときや面接対策をする際に、苦戦を強いられる可能性があります。

 

もう一度言いますが、抽象力は、物事の本質を捉える能力のことを指します。両者とも、元の内容を短くまとめるプロセスであり、聞き手や読み手に素早く情報を提供することを目的としています。

しかし、抽象は主に具体的な例を引用せず、よりコンパクトに全体像を表す必要があります。一方で要約は、より自由な形式で元の内容の主要なポイントを伝えることができます。

つまり、物事の本質を捉えるためには、ある出来事を通して経験した成功談も失敗談もひっくるめた全体像をみる必要があることが重要なのです

 

ここで抽象と要約の違いをおさらいしましょう。

 

抽象

目的:

主に学術論文や報告書の冒頭に置かれるもので、全体の内容や目的、手法、結果を簡潔に表現する役割があります。

内容:

研究の目的、方法、主な結果、結論などが短くまとめられることが一般的です。抽象を読むだけで、文書全体の概要を理解できるように作成されるべきです。

 

要約

目的:

文章や話題の主要なポイントを短くまとめるためのもので、内容を迅速に把握するために使用されます。ビジネス、学術、一般的な読書など、多岐にわたる分野で使用されます。

内容:

要約は、元の文書の主要な内容を短く、必要に応じて独自の言葉で表現します。結果や手法の詳細な説明は必ずしも含まれません。

 

要約は、あくまでも話したいことだけや良いところだけ切り抜きなどをしてしまう可能性があるため、推薦・総合型選抜の対策には、意味がないのです。

 

抽象力の鍛え方

抽象力はトレーニングすれば、誰にでも、その可能性を開花させることはできると考えています。抽象力は、志望理由書を作成する際や面接対策の基本になります。

また、Fラン大学就職チャンネルでもあったように、就活でも使えるなので、汎用性が高いスキルだということになります。

 

スキル上げの前準備【その1】

まずはエピソードを作るための情報集めです。

エピソード作りには欠かせないので、特に重要なコンテンツをピックアップしました。

5W1H(when:いつ、where:どこ、who:だれ、what:なに、how:どのような、why:なぜ)を用いて、できるだけ詳しく書いてみましょう。

 

例文

・なぜこの大学に入りたいのか

→学校のパンフレットを見たら、医学だけではなく、留学プログラムも充実しているので魅力を感じた

 

・高校までの経験や実績

→日本を国内だけじゃなくて、海外からの視点からもみてみたかったので、高校で主催している留学プログラムで、オーストラリアで1年間留学をおこない、現地の留学生と交流した

 

・将来の目標など

→部活でサッカー部に所属しているが、将来はプレイヤーだけではなく、スポーツ選手をサポートする側に立ちたい。あわよくば、世界で活躍できるスポーツトレーナーになりたい。

 

ポイント

実際に自分がアクションを起こしたエピソードがない方(『高校までの経験や実績』の項目)は、まずはエピソード作りをしてみましょう。経験しているのとしていないのでは、雲泥の差!

例)大学でやってみたいことに関することで、1日限定のボランティア活動をするなど

 

スキル上げの前準備【その2】

コンテンツがある程度、書けたかと思います。

次に、コンテンツの中から、自分が最も書きやすいと思う内容を「過去」「現在」「未来」のカテゴリーに分けていきます。

 

【具体例】を参考にしてみてください。

コンテンツで繋がりがありそうなもの同士でくっつけるのがオススメです。今回は「語学」関連でつなげてみました。

 

志望理由や自己PRにおいて、「過去」と「現在」そして「未来」の自分について書くことの重要性は学校側に自分がどんな人物なのか知ってもらうために、かなり効果的です。要は、ストーリー性があることによって、話に一貫性や論理性があり、説得力が増すのです。

このときに注意しておきたいのが、深く掘り下げることを忘れないことです。

時間軸ごとに分けて並べて終了ではなく、それぞれに「なぜ?」という疑問を投げかけて、言葉では見えない行動の背景を洗い出していきましょう

 

レーニング開始

これまでやってきたスキル上げ準備は「具体力」を高めていました。

つまり、いかに具体的なエピソード作れるかというものです。

 

ここから「抽象力」を高める時間です。

抽象力は、物事の本質を捉える能力でしたね。

つまり、そのエピソードからあなたは何が得られたのか?何が言えるのか?をしっかりと分析する必要があります

 

エピソードをより具体的に!

先ほどの『スキル上げの準備』で、以下のエピソードが完成したとしましょう。

例文

過去:視野を広げるために、1年間オーストラリアで留学した経験

現在:知り合いの接骨院の先生のもとでお手伝いをする

   英検やIELTSなどを通して、英語の勉強をしている

未来:世界で活躍できるスポーツトレーナーをしたい

 

このエピソードを深掘りし、以下のように文章にしてみました。皆さんも以下の文章のように広げてみましょう!

視野を広げるために、1年間オーストラリアで留学をした経験がある。そこで部活に所属していた際に、迅速な対応をしていたスポーツトレーナーに魅了され、憧れるようになった。

世界で活躍するスポーツトレーナーを目指そうというキッカケができた。

なので現在、英検やIELTSなどを通して、英語の勉強をし、知り合いの接骨院の先生のもとでお手伝いをするなど、自己研鑽をしている。

 

抽象力をいざ鍛えるとき!

先ほどの深掘りした文章をもとに、何が言えるのか何を得られたのかが考えてみましょう

例えば、この文章からいえる自分の強みや弱み、どういったことに興味があるのかなどです。

分析例

異文化理解:

オーストラリアで1年間留学した経験から、異文化に対する理解と適応能力がある。

目標志向:

世界で活躍するスポーツトレーナーという明確な目標を持ち、それに向けた具体的な行動を起こしている。

自己研鑽の意欲:

英語の勉強や接骨院でのお手伝いなど、目標に対して積極的に学び、成長しようとしている。

人間関係:

接骨院の先生との関わりから、人とのコミュニケーションや人間関係にも興味を持っている可能性があります。

実践的な経験:

接骨院でのお手伝いなど、学びたい分野に直接関わる実践的な経験を積んでいる。

柔軟性:

留学や部活動、接骨院での勤務など、様々な状況での経験から、柔軟に新しい環境に適応できる能力があると考えられます。

視野の広さ:

留学によって異文化に触れ、世界での活躍を目指していることから、国際的な視野を持っていると言えるでしょう。

好奇心:

留学や新しいキャリアへの追求など、多岐にわたる興味を持つことから、好奇心旺盛な性格である可能性があります。

 

自分の志望学部・学科に結びつけてみよう!

続いては、自分の志望学部・学科に結びつける作業です。

次のステップは、志望動機やこれまでの実績、勉強してきた内容を志望する大学や学部・学科に結びつけていくことです。

どれだけ良いアピール文章を作っても、その内容が志望する学部・学科に全く結びつかないなら意味がありません。まず志望する大学の学部・学科の情報をリサーチしておきましょう。

公式ページに記載されている「アドミッションポリシー」は大学側の受け入れ方針となっており、特に重要な情報です。ですので、アドミッションポリシーに即していないエントリーシートは、速攻落選です。

 

志望学部・学科に結びつけるエントリーシート

志望学部・学科に結びつけている具体的なエントリーシートの例文を紹介いたします。こちらを参考にしながら、自分だけのエントリーシートをつくっていきましょう。

悪い例

「私は経営学を学びたいため、貴学の経営学部に入学したいと考えている。」

→お前は進次郎か。

 

ポイント(文章をよくするために!)

・きっかけを説明する(なぜうちを目指すようになったの?)

・授業内容やゼミについて触れる(うちに興味があるんだと感じさせる)

・流れのある文章を意識する(読み手を意識する)

 

「授業内容やゼミについて触れる」は、自分のエピソードに関連するものや今後、役に立つものがあるかを中心に調べてみましょう。

先ほどのエピソードなら、こんな視点を見るといいかもしれません。下が例です。

志望大学の情報

・アドミッションポリシーでは、「勉学を主体的・自主的に進め、在学中や卒業後でもその素質がある生徒が欲しい」と記載。

・様々なカリキュラムがある中で、特に現職で世界中で働いているトレーナーと話す機会がある(自分にとっては有益かも!)。

 

先ほどのエピソードを使い、エントリーシートとして、まとめてみます。

良い例

「私は将来、世界で活躍するスポーツトレーナーとなることを目指しております。この夢は、1年間オーストラリアでの留学経験から生まれました。部活に所属していた際、迅速な対応をしていたスポーツトレーナーの姿に魅了され、憧れるようになりました。現在、英語の資格試験に挑戦し、知り合いの接骨院でお手伝いをしながら、自己研鑽に努めております。

しかし、私の夢を現実のものとするには、更なる専門的な教育と経験が必要です。 そこで、〇〇大学▲▲学部に強く惹かれました。特に、現在、世界で活躍されているトレーナーと直接話す機会が提供されるカリキュラムは、私の目標に対して非常に有益と感じています。現場での体験を通じた実践的な学びが可能なこの大学は、私の夢を実現するための最適な場所だと確信しています。

私は、〇〇大学で学ぶことで、国際的に活躍するスポーツトレーナーとしての専門的な知識と技術を磨き、日本だけではなく、世界をまたにかけるアスリートたちの明日をつくれるスポーツトレーナーを目指したいです。」

 

志望理由以外に自己PRにもつながる

今回はエントリーシートの中でも、志望理由をメインとして抽象力について述べてきました。

一方で、自己PRや自分の強みや弱み、そして面接対策でも使うことができます。抽象力を皆さんも鍛えて、文章を書くことが楽しくなれるようにできたらと思います。

 

最後に

物事は抽象化することで、全体が見える。

それを推薦・総合型選抜のエントリーシート対策から、しっかりとトレーニングし、活用してみてください。

 

 

 

「Fラン大学就職チャンネル」のチャンネルはこちらです。

www.youtube.com