学部が理系分野の方なら理科や数学。文系分野の方は国語や地歴公民もしくは英語の教員免許を取得する傾向にあります。
一方で、こんな思いを抱いている方もいるのではないのでしょうか。
文系の方なら数学や理科の教員免許をとってみたい。
理系の方なら国語や地歴公民をとってみたい。
実は、僕もその思いを抱いていた一人でした。
それでは本題です。
そのような思いは、はたして実現可能なのか。
結論、可能です!
僕はもともと大学受験では日本史や国語(古漢文含む)を選択していました。
そして、現在では情報科と数学科の教員免許を取得しています。
今回は、なぜそのようなことが可能なのか。また、もし取得を目指すのであれば、どのような内容を勉強すればいいのか。それらを経験談をもとに解説します。
今回の記事では、以下の内容をご紹介します。
- 文系出身者が理数系の教員免許を取得するのは可能なのか
- 授業の難易度は?
- 理数系の教員免許で必要な授業のレベル・内容は?
- 理数系の勉強をし自分の中で変化したこと
元塾講師6年 / 2023年度 第1志望校合格率 "71.4%"達成!(難関校合格あり)
高校数学・情報の教員免許取得!(元 科目等履修生[2年間])
文系で大学の情報学部に入学 / ITパスポート・基本技術者試験に合格!
- 文系出身者の経歴
- 大学受験時代
- 学生時代
- なぜ理数系の教員免許を目指したのか
- 文系の人が理数系の教員免許をとるには
- 文系の人が理数系の教員免許をとるには
- 理数系の教員免許で必要な授業の内容・レベル
- 注意点
- 北海道情報大学で教員免許取得を目指した結果
- 見事、高校数学の教員免許取得!
- 数学を勉強してみて自分に起こった変化
- 最後に
文系出身者の経歴
大学受験時代
先ほども紹介しましたが、大学受験ではがちがちの文系選択者でした。
- 地歴公民・・・日本史選択
- 国語・・・現代文や古文、漢文含め対策を行った
- 英語・・・リーディングやリスニングの対策を行った
このように私立文系志望なので、数学や理科を勉強する余地はありませんでした。
では、数学や理科は苦手意識があったのかというと、可もなく不可もなくという感じでした。
学生時代
大学では情報学部に所属していました。
こちらは文理融合が売りだったので、数学を使った講義があったり、友人も文理問わず一様にいました。
ただ、数学と一括りで言いましたが、情報分野で使う数学という感じです。
- データ分析
- 2進法・16進法 など
また、塾講師時代では数学を担当させられた経験があります。ただし、基本的に教科書レベルを生徒よりも早く理解するとか、そういう感じでしたので、しっかり勉強もしていませんでした。
なぜ理数系の教員免許を目指したのか
学生時代は、性格上、基本的にめんどくさがり屋なので、適当に過ごしていました。
それが災いし、当時履修していた教職課程(高校情報)の単位の一つである教育実習に在学中に向かうことができず、悔しい思いをしました。
そして、心を入れ替え、目指していた高校情報の教員免許取得に向け、大学卒業後のプランを考えていました。
そこで出会ったのが「北海道情報大学通信教育部」でした。選んだ理由としては、いくつかあります。
取得したい高校情報以外にも高校数学、中学数学、商業と多数あった
入学後のプランを親身に考えてくれた など
そして、2科目に選んだのが『高校数学』だったのです。
理由は、なんとなく数学に悪い印象もなかったので、とりあえず選んだという感じです。
のちに、この決断は障壁が幾度となくありましたが、とにかく教員免許取に向け軌道修正できたました。
文系の人が理数系の教員免許をとるには
さて、文系の人が理数系の教員免許を目指すとなるとどのようなことが待ち受けているのか。実際に経験した話もとに紹介します。
文系の人が理数系の教員免許をとるには
理数系の教員免許は現時点(2024年10月29日)で文系学部ではとることができません。
ですので、通信制の大学に入学するか、教育学部もしくは理工学部などの理系学部に所属し、なおかつ教職課程を設置している大学に在籍している必要があります。
理数系の教員免許で必要な授業の内容・レベル
今回は僕が経験した「高校数学」の免許取得に向け、勉強した内容をもとに解説します。
数学の教員免許をとるためには、数学のなかで「代数学」「幾何学」「統計学」は必修科目になります。こちらは中学数学、高校数学どちらも必須になります。
レベルは、理工学部などで扱っている大学数学の基礎~標準くらいです。
理系分野の学部に在籍中、もしくは卒業された方なら共感するとおもいますが、「大学数学キャンパス・ゼミ」(マセマ出版)シリーズを活用すると、講義のレベルについていけたり、予習・復習にも適しているレベル感になるのではないのかなと思います。
また、数Ⅲ(微積分など)の内容もあるので、高校の教科書レベルの問題は目を通すのがいいでしょう。
感想としては、文系出身からするとなにがなんやら。別の言語を習っているようでした。高校で学習していた数学とは全く別物だったので、北海道情報大学では単位を落としまくっていました。
注意点
数学が苦手な方はスクーリングをしない選択は避けたほうがいいと思います。理由は、勉強を助けてくれる友人や教授にすぐに質問できるところが利点です。
僕は、科目等履修生でスクーリングをしませんでした。利点として、自分のペースで勉強できるところです。
ただ、初学者は勉強方法や本質理解をするところまでいくのは厳しいですし、自分もスクーリングをすればよかったと後悔しています。
北海道情報大学で教員免許取得を目指した結果
見事、高校数学の教員免許取得!!
2024年2月に高校数学の教員免許を取得することができました。
科目によっては単位を落としてしまったものもありますが、何回もチャレンジし、見事すべての単位をとりきるまでに至ったのです!
詳しくは、こちらの記事で詳細を記載していますので、ぜひ参考までに↓
数学を勉強してみて自分に起こった変化
本質を理解することができた
数学の教員免許取得は本当に障壁ばかりでした。
一方で、間違えたところや単元の復習をしていくと次第に中学や高校での数学で伝えたかったことを明瞭に理解することができ、点と点がつながった感覚がおこりました。
もちろん、単位を取得できなければ元も子もないですが、こうした気づきというのは生徒に指導する際に、ぜひとも活かしていきたい出来事でした。
数学科の教員を目指すにあたって出てきた目標
やはり、高校では数学を受験科目としてしか見ていなかったことに非常にもったいない気持ちがしました。
ですので、そうではなく学問として「疑問におもったことを追求・探求する力」を数学の授業を通して、育んでいきたいと考えています。
最後に
文系でも理系でもなりたいという意思が固まった瞬間、即行動するかどうかがカギになると思います。
どういったことが目標実現に向けて大事なことなのか、まずは説明会に参加し、必要な勉強が何なのか現状の把握はできるとおもいます。